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ドラマ「しずかちゃんとパパ」 どうしてパパと呼ぶのか? 音声の姓名学

NHKBSのドラマ「しずかちゃんとパパ」

聾唖者である父親役を笑福亭鶴瓶さんが演じ、主演の靜ちゃんの役を吉岡里帆さんが演じるドラマです。

先日の最終回で、靜と叔母幸江(戸田恵子)との、次のような会話がありました。

 

 靜:そういえば 何で  パパ  なんだろ?

幸江:えっ?

 靜:圭一さんに言われたことがあって。 お母さんは、お母さん なのに、パパは、パパ なんですねって。

幸江:え~ 知らないの?

 靜:えっ 知ってるの?

幸江:パピプペポって ほかの音とこう 息の出方が違うんだって。

 靜:そうなの?

幸江:うん。 だからね 分かりやすいんだって。 パパ  って。  かかる息とかで。

 靜:え~! 知らなかった!

幸江:発音できるようになるまでは大変そうだったけどね。  

泣きながら練習してたよ お兄ちゃん。 

小さく切った折り紙を お皿に載せてね

お母さんが、お兄ちゃんの口んとこに当ててさ

うまく発音できると、その折り紙が 吹き飛ぶわけよ。 紙吹雪みたいに パッて。

 

このことについて、『密教姓名学・音声篇』(掛川東海金著・太玄社刊)では、次のような記述をしております。

 

・・・・人間の赤ちゃんがこの世に生れて最初に話す言語は、世界共通に「ママ」であり、世界共通に「母親」「母乳」「ご飯」などの意味で使われています。「ママ」ではなく「パパ」「ババ」「ファファ」などの場合もありますが、いずれも「ア段」の「唇音」という共通点があります。
室町時代に編纂された、日本で最初のなぞなぞ集とされる「後奈良院御撰何曾 」という文献に次のようなものがあります(後奈良天皇の父である後柏原天皇の「なぞだて」にも見られる)。

 「ははには二たびあひたれども、ちちには一どもあはず」
 (母には2回逢うけれど、父には1回も逢わないものは何?)

 その答えは「くちびる」であり、当時「はは」という音声が、現代のような「喉音」ではなく、「唇音」だったことがわかります。つまり「ハハ」ではなく、「パパ」か「ババ」か「ファファ」と読まれていたことになります。
なぜ「ア段」の「唇音」が、最初の言語になるのかと言うと、乳児が母親の乳首を銜くわえたそのまま
の口で発声すると「ママ」や「パパ」という音声になるためと言われています。
母乳のことを「パイパイ」と呼ぶのも、ここから来ているのでしょう。昔から、ご飯のことを「マンマ」と呼ぶのも同様です。
赤ん坊は、「ママ」と発声すると、母親が母乳をくれることを憶え、母親の「名」が「ママ」であることを認識するようになり、同時に、「自分」と「ママ」は違うもの、つまり「自他」の関係として「分別」し、「生れて最初の他人」として認識します。これは吉本隆明が『共同幻想論』において述べる「対幻想」であり、「自己疎外」つまり「個的幻想」の始まりでもあります。
 また赤ん坊が、母乳が欲しくて「ママ」と呼ぶときには、「ママ」は母親の意味だけでなく、「母乳」の意味でもあり、「空腹」の状態も「感受」することになります。
 つまり「空腹」という「感受」は、「意識(識)」「感覚器官(六入)」「接触(触)」だけでもたらされるものではなく、「マンマ」とか「パイパイ」などという「名(名色)」があって、ようやく「感受」されるのです。
 つまり、一般的に、「言語」よりも「感受」のほうが先にあるのではないかと思われがちですが、「人類」であれば、先に「名」がなければ「感受」できない、つまり、人間が「空腹」という状態を「感受」するためには、「空腹」に相当する「名色」があって初めて「感受」できる、ということが言えます。

(16~17ページより抜粋)

 

 

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著者:掛川東海金 

 

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