FC2ブログ

張明澄 南華密教講座(1)《有・空・識・密》経典 功夫 実学 秘術(2)中道・倶舎・中観・唯識(3)五術の価値・観音禅院(4)南泉斬猫・雑阿含経(五)「空」と「関係」般若心経の正しい理解   

 張明澄先生講義                                             平成6年11月13日

          南華密教講座 第一回            

                                                      講義要録 掛川掌瑛

 

 南華密教とは、主に中国揚子江地方に伝えられた仏教の一派である。

 「西遊記」は仏教が弾圧された時代に、密かに南華密教を布教した秘伝書。

 

 *中国の華北の勢力-南に進む→揚子江地方の人達→ベトナムなどへ逃げる。 

  春秋時代ごろに、揚子江地方から日本の九州に移り住んだ人々があった。

  媽祖(まそ)の別名、娘媽(のま)を祭った野間神社が鹿児島にある。

  日本人は弥生時代に朝鮮から来た人々と、縄文時代の先住民とが混血したもの。

  縄文人はアイヌと沖縄にだけ混血せず残った。

  京都の旧家などで縄文人そのままの顔立ちの人たちも残っている。

  朝鮮人は満州南部の民族が移住した遊牧民。

  日本人は朝鮮半島を追われてきたから、逆に侵略したがるようになった。    

  日本民族は最初から農耕民族で、遊牧の経験がない-世界的に異質

 

〇西遊記の孫悟空は、石から生まれた猿である。

 石は頑石、猿は心猿で、無知で洗練されていない人間に心が生まれる事を表わす。  知-智

 孫悟空の孫は中国語で猿を意味する 胡孫/猢猻(こそん)から

 悟は自分だけ悟る。空は仏経の考え方の内の一段階。

 「悟空」は空を悟るという意味。

 

○お釈迦様の時代には、最初にまず、正しいものは何か、を知ろうとした。

 

 例:日本は言論が自由で治安が良いとは本当か?  そうとも限らない。

   天皇の戦争責任=長崎市長-狙撃される。

 石原慎太郎の本-田中角栄が日本を駄目にした-出版できない-金融界の圧力

 日本は銀行の力が強く、言論も支配されている-必ずしも警察が抑圧するわけではない

 お釈迦様の時代はバラモン教に絶対の権威があったが、本当か?という問題提起。

 

〇有=存在、物事を正しくみればどこに位置づけされるか。

   分類法 類型学的記号論

   最初仏経でこの方法を取ったがすぐに別の方法ができた。

   中国では別の方法がでなかった。     格別致知-物を別けて知に至る。

   易卦

   干支        甲-父 己-娘 など       

   五行               

 

 仏教では、こういう条件で分類しても、絶対的なものとは言えないではないか?

 父はその娘からみて「パパ」だが、その両親からみれば「パパ」ではない。

 

〇空=関係 インドで[0]の概念 - 実体がない、絶対性がない

          中国の老荘思想「無」の概念

          「関係」とは実体のないもの、「父」といっても絶対性はない。            

     関係が決まるから実体が決まる。

          中国思想はここまで。仏教はさらに発展した。

          現代科学-電子と陽子の関係で、鉄であったり金であったりする。

 

〇識=認識 関係は位置づけできるが、認識によって変化する。

      唯識思想 父が娘と思っても、本当の娘とは限らない。

           関係と言うのは決まっているとは限らない。

 

        現代科学は空の段階から、識の段階に進んでいる。

        ホーキング:宇宙がどうなっているかは人間からみてどう見えるかしか分からない。

        宜保愛子と大槻教授-共通の認識=インチキ?

        宜保愛子のファン-信じる=違う

        高塚 光と患者-共通の認識=念で治った

        この範囲では正しいとしか言えない

 

   有から空へは順調に進む。空から識へは難しい

   認識が関係を支配するか、関係が認識を支配するか?

 

〇密 密教=秘密の密ではない。緊密の密ータントラからくる

        人間は有限で、学問・知識は無限。単に勉強しても無駄。

        いろいろの知識をうまく繋いでゆかなければ役に立たない。

        日本のノーベル賞受賞物理学者-カラオケを知らない

        どんな研究をしても役に立つものはできない。

 

   例:良くあたる易者、気学しか知らないのに上手に人を指導できる。

         奇門遁甲のできる易者-裏目に出る。横の繋がりがないと使えない。

         お妾さんが旦那から金をもらうのは、事業家の利益とは違う。

         高級な占い-運命学以外の知識をからめていかないと役に立たない。

 南華密教-自分の知っているありったけの知識を繋いでゆく。

         密教は仏教の最終段階-知識学問の追求より繋ぐ事を重視する。

 

〇経典・功夫・実学・秘術  これらを繋ぐ→智慧

     経典  最低限度、肝心な部分だけは読む。

     功夫  人間の潜在能力を引き出す。

     実学  日本の問題点-実学が充実してない。

         アメリカ大統領-シンクタンク  台湾総統-ハーバードと京大の学位

       日本では東大四年程度で政治家になる-非学問的

         念力でスプーン曲げ-手で充分曲がる 無駄

 

  実学=現代科学の上に密教の知識・思想を持つのが望ましい

       新興宗教-実学の否定  オウム心理教の病院-教祖の写真で治す?

     中国の占術-干支の記号で整理した時間に特徴があるという考え-現代科学で否定も肯定もしていない

        念力-気功師=現代科学に逆らう

        最大限度の念力-チベットの高僧、鉛筆を転がす、針をゆらす-科学で確認

 

 秘術   紙に「蚊」と書いて壁に張ると蚊が集まる-墨に仕掛け

         金庫の金を移動させる-物理的に無理のない方法

 

〇四印   後からの経典ではなく、お釈迦様から直接出たもの

        ○諸行無常  常=永久

        ○諸法無我  我=自性  バラモン教-魂=我 釈迦-否定

        ○一切皆苦

        ○寂静涅槃  悟り ユング-無意識・意識(フロイド心理学の概念)    中国-知行合一

 

   悟り 悟りには訓練が必要 心理学-愛情も練習が必要

    台湾の女性心理学者-女性心理に精通。女子学生の嫌われ者-知行不合一

         死-誰でも必ず死ぬ。わかっていても恐がる。

 

〇四諦  苦 苦の内容-八苦=生苦・老苦・病苦・死苦・愛別離苦・求不得苦

          集 苦の原因                              怨憎会苦・五蘊盛苦       

     滅 苦の消滅

     道 苦の防止

 

〇五蘊 色蘊 肉体的・生理的不満足

    受蘊 眼受-視覚=見たものから受けるもの

            耳受-聴覚=聞いたものから受けるもの

       鼻受-嗅覚=嫌な匂いなど

       口受-味覚

       身受-触覚

    想蘊 いやなイメ-ジなど

    行蘊 何かを決めなければならない-結婚など

    識蘊 他人を傷つけた思い出など    残留孤児-妹を置き去り        

〇集 五蘊以外に三毒

         瞋-

 三毒  痴-欲しいものが諦め切れなくてだらだら続く

         怨-

 

 三学 戒・定・慧

 

 五戒 悪い事をしない 

 

 八正道-苦しみの解消

 正見・正思・正語・正業・正命・正勤・正念・正定(悟り)

  正=一止 適正

  例:正語 釈迦-喜ばせる一言も、怒らせる一言も費やす努力は同じ

  孫語空の神通力-須菩提から学ぶ=釈迦十大弟子 解空第一

 

  釈迦-バラモン教と論争 我・アートマンはあるない-水掛け論

  釈迦の死後「倶舎論」五位七十五法 この世に存在するものは全て含まれる。

                         ここにないものは存在しない-アートマンはない。

  先験知識-他界=神・霊魂    世界中共通 バラモン教  梵我一如

  経験知識-錯覚も含む        経験知識が先験知識より優れるとは限らない

  仏教-実用化・再現性を重視

 

 西遊記

 孫悟空が神通力を身に付け帰ってくると「混世魔王」がサル達をさらう

 混世-けじめなくダラダラ過ごすこと

 竜樹の「中観論」-物事には自性がなく、何であるかは「空」(関係)である

 釈迦-縁起=空  「ア-トマン」と「空」の概念-新興宗教=曖昧

 釈迦-「愛」を否定-執着→愛別離苦 

         佐橋法竜-死は必ず来る-愛の喜びの方が大きい

十二縁起-釈迦、空の概念の雛形を既に作っていた。

  無明

 →行           過去二因 男女のする馬鹿なこと

  識

  名色

  六入(受)   現在五果

  触

  受            

  愛

  取           現在三因 又、次の世代に対してする馬鹿な事→無明・行

  有                   

  生

  老死         未来二果 

  孫悟空-如意棒・生死簿  仏教に入る動機=如意・長生

 

 輪廻-六道 天   悠々自適

            人   普通

            阿修羅 得られないものを必死に追いかける-渡辺美智雄

            餓鬼  最低の生活以下

            畜生  人間のしない事をせざるを得ない

            地獄  命の保障がない状態

 

        人が死んで豚に生まれ変わる?

        ひいじいさんが、豚に生まれ変わったときに「我」がなかったら

        それがひいじいさんかどうか分からない。

 

        時効-人間の細胞は十五年ですべて新しくなる。

        アートマン(我)がなかったら同じ人間かどうかもわからない。

        「空」論の限界→「識」論へ

 

<次回へ続く>張明澄 南華密教講座 第2回《中道・倶舎・中観・唯識》講義録

 

受講をご希望の方はご覧ください。

南華密教講座DVD 全76巻

 



      南華密教講座 第2回

 

 

受講をご希望の方はご覧ください。

南華密教講座DVD 全76巻


1995年1月の南華密教講座ー講義要録を掲載します。

DVDでの受講も可能です。張明澄師 南華密教講座 DVD 有空識密 智慧と覚悟

 

      南華密教講座 第3回

 

 

 

この講義はDVDで受講が可能です。

張明澄師 南華密教講座 DVD 有空識密 智慧と覚悟


1995年1月の南華密教講座ー講義要録を掲載します。

DVDでの受講も可能です。張明澄師 南華密教講座 DVD 有空識密 智慧と覚悟

 

 張明澄師                                                                   平成七年二月五日

              南華密教講座 第四回          午後一時~五時

 

○前回の講義 《「五術」などは、密教に比べたら全然価値がない。》

 これに関して電話で質問があった(相手の名前等一切聞かない)

 それぞれ目的が違うし、較べることができるものか?

 良く言われている誤解-五術は欲望そのものを満たすもの

                        宗教は欲望をあきらめる。なぐさめ

 現在ある宗教は、おおむねそのように見られている。

 「新宗教」は、こういう宗教に対する誤解を利用して出てきた。

 南華密教は、あらゆる手段を駆使して、手に入れる方法をもっている。

 欲望をいつでも達成できるから、欲望がなくなる。

 手に入れにくいほど、欲しくなる。

 

○五術の体系

   山-山門

   医-養医(予防)・療医(治療)

   命-推命(生理と心理)・運命(行運)・造命(避凶趨吉)

   卜-筮卜(道具使用)・占卜(時間立卦)・方卜(方位)・局卜(測局)

        相-印相・名相(姓名)・人相(面掌)・家相・墓相

 

○南華密教の体系

                                        五術

  経典 根本的な物事の考え方

  功法 --------------  山

  実学

        天(自然)物理学

                 化学

        地(生命)生理学                 

                 医学  ----------  医

        人(人文)心理学               

                 語学  --------  印・名

        群(社会) ----------  卜

                 地理学 -------  宅・風水

                 史学  --------  命・人相

  秘術

        ※これらが独立しているのではなく、経典に基づいて成り立っている。

  我々はどう考えたらいいのか、世の中の人はどんな考え方をするのか?

  それに基づいて修行していく

 天(自然科学) 物がわかり、物と物が出会ったときの変化がわかる

 地(生命科学) 生命というのは、物に生命がくっついている

             物の原理ぬきでは、命のことは言えない

              密教はこのように唯物論的な面もあるが、究極的には唯心論

  「霊」について、

   高野山の密教を除いて、霊を信じる仏教はない。釈迦が否定

   仏教では「識」という。死とは肉体と識がはなれること

   普通は肉体が滅びると霊(識)も滅びる。体をはなれるとやがて消滅する

   何かの偶然か、人為的に保存されることがある。死体の保存に似る

   霊は非常な高温の中などでは残ってしまうことがある。

   偶然、竈のなかなどに飛び込んで保存されてしまう場合

   本来は、肉体=物質によってしか存在できない

   「霊」を扱う人は、例外を普遍的と間違えている。

 

 人(人文科学) 生命の原理ぬきでは人間のことは言えない

 群(社会科学) 人間の原理ぬきでは社会のことは言えない

 

 秘術 ー  経典・功法・実学に則って行なわれた結果、超能力のように見える

        見かけは「超能力」、実際は《常能力》手順を踏めば誰でもできる

 

 五術の山 「気功」-外気功は毛沢東以降-毛気功?

          密教の功法にあたる

 五術の医 漢方・中医学-中国的な論理にのってきている

          根からできた生薬や食べ物=「升」作用 元気がでる

          漢方の根は地下茎も含んでいる-植物学的におかしい

          医学だけに通用する理論

         ※南華密教の医学は、自然科学-生理学までに則っている

          ダライラマ十四世-英語・科学知識に堪能-世界的

          チベット医学で癌の治療法に肺結核にかからせる方法がある

          免疫が強くなって癌に対抗できる-西洋医学の原理でも効果的

          梅毒にかかるとエイズにかかりにくい-免疫の働きが強くなる

          同じ「医」のように見えても、南華密教の医は経典に則っている

          母体と子供を同時に救えない場合、中医学では子供を助ける

          「大不孝」-中国では跡継ぎのいないことを非常に嫌う=儒教

          密教医学や西洋医学では、まず母体を救う

 五術の命 推命・運命・造命

          南華密教では個人の歴史として「史学」に位置づける

          正田美智子さん(皇后陛下)と同じ命式の人-台湾に十三人

          日本でも八十人くらいはいるはず  一人しか皇后になれない

          五術-同じ命式の人の差異を知る方法論がない

          入学試験の占卜-台湾で張先生にかなう人がいない

          張先生は高校教師をしていたので入試や学力に関する知識が豊富 

          五術の判断と専門の知識を組み合わせるから良く当たる

          六壬神課の占卜では三組の関係の内、二組が良ければ吉とするが

          実力的に当然入れるものなら、一組だけ吉でも入れる

          実力的に全然無理だったら、三組とも吉でもは入れない

          四柱推命の凶運にあたっても、実力以下の点数しかとれないだけ

          合格点さえとれば合格できる

          どんな吉運でも実力がなければ無理

 

  ◎風水-日本で流行っているが、現在の日本では全然通用しない

          運の善し悪しとは、社会生活上の問題

          風水は農業社会においての有利不利から組み立てられている

          六割くらいは通用しない

          静岡と浜松では、静岡のほうが、風水が良い

          浜松は大型店をどんどん受け入れたが、静岡は入れない-逆転

          狸穴(まみあな)と六本木-狸穴は立派な商店街、六本木は焼跡

          狸穴は地下鉄の駅を拒否、六本木は駅ができて発展

          風水はどう見ても狸穴の方が良い-風水より住民意志

 

   人相-五術=目の大きい人は派手、小さい人は地味

         ※密教の考え  目が大きい=動物的 目が小さい=人間的

          動物-行動がばれやすい 人間-隠し上手

          佐藤栄作=ギョロ目  引退の記者会見-新聞出ていけテレビ来い

          坂本九=小さい目 皆様の九ちゃん-裏でマネージャー殴る

          目の大きい人は何でもばれる  小さい人は隠す

          目と目の感覚が広い-動物的=貸し借りにはルーズ

          目と目の感覚が狭い-人間的=きちんと返す、取り立てもきつい

          髪を伸ばす=人間的  短く刈る=動物的

          動物は画一的、人間は画一的なものを嫌う

          丸刈り=坊さん、やくざ、体育会系の学生-画一的な性格を持つ

          髪の長い女性-人間的=性交が動物より頻繁

          髪の短い女性-動物的=生殖以外の性交はしない

          大麻や覚醒剤-酒よりも害がすくないが法律で禁止されている

          禁止されているから手を出さない-髪を短くしている

◎西遊記  沙悟浄の登場-四人が揃う (第二十二回~二十三回)

 

        三蔵=経典研究者

        行者=功法実践者

        八戒=戒律守持者

        和尚=寺院経営者

 

        これから出てくる障害に対して乗り切れる人か、そうでないか

 

        四人がある家に泊めてもらう-後家と三人の娘がいる

        後家の夫姓は莫(ない)、実家は賈(仮=うそ)

        三人の娘は 真真・愛愛・憐憐といい、三人ともたいへんな美人

        後家は、四人に対し、婿養子になってくれと頼む

        三蔵・悟空・和尚の三人は断るが、八戒だけ承諾する

        翌朝目を覚ますと家はなく、八戒は木に縛られて吊るされている

        実は三人の娘は観音菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩の化身

        三蔵一行の心を試しに来た-八戒だけ不合格

        菩薩=大乗仏教  自分だけ修行する=小乗仏教

 

        釈迦の死後一時的に仏教が広まったが、寺が仏教を私有化する

        門戸が高い=日本の僧籍のように、入るのが非常に困難

        在家居士たちが仏教を広める-大乗仏教

 

        経典研究者-本を出す

        功法研究者-行を教える          仏教を広めやすい

        寺院経営者-寺に人を集める  }

 

        戒律守持者-自分が戒律を守るだけで精一杯、

                  他人に守らせるのはほとんど不可能           

 

        経典・功法・寺院によって仏教をひろめるのは手易いが

        戒律によって仏教を広めるのは無理-自分だけでやるのが良い

 

 

○南華密教が求める「八大楽」             テキスト二三五頁以降参照

 

 ・清浄-無心・純粋・優しさ・まごごろ・ひたむき

 ・無為-しなくてもいいことをしない、するべきことをする

 ・神通-人に不孝を願われない、人に幸せを願われることにより

         他人の「神」が自分の「神」になる-清浄・無為=魅力を増大

         やりたい放題、言いたい放題-長渕剛=密告される?

         ビートたけし-作為的・計算づくで純粋さ無心さがない

         渡辺美智雄-人に嫌がられる発言-総理になったら大変だ

         他人に不幸を願われたら本当に不幸になってしまう

 ・中諦-真諦と仮諦のうち、自分にも他人にも良いほうを選ぶ

         諦=真理 真諦(空諦) 真理だけでは厳しすぎる

                  仮諦(俗諦)

         美空ひばりの歌=好きなら心に響く=中諦 

                 美空ひばりは国語力がない=真諦

         知らない幸せ-真実ばかりが良いとは限らない

         中国の天台宗が強調した考え方-仏教徒以外の中国人には受けない

 

   価値観の基準                                米国=中国語で美国 

        欧米-善 本人同士の恋愛で結婚。東洋-親が決めた相手と結婚     

                 インド-夫が死ぬと妻も生火葬する地方がある-認めない 

                 李鵬-中国は人権なしで四千年やってきた=バカ         

                 東洋人は「善」に関して西洋人に全く及ばない           

        中国-真 真諦が好き                                           

        日本-美 強い北の湖より、弱い貴ノ花が好き                     

                 叩き上げの無能田中角栄が好き、有能な福田は評価しない 

 

 ・洞察-何故こうなったか、これからどうなるのかをしっかり見極める

 ・照見-自分だけでなく、他人にもわかるようにさせる(般若心経より)

 ・誠意-自分に正直であり自分を欺かない。その瞬間やる事を一生懸命やる

 ・随心-自分のやりたいようにやりたい放題やっても法律・倫理・道徳を犯さない。

随心所欲不逾矩(心の欲する所に随いて矩をこえず-論語)

         手の届かないものを欲しがらない

 地球上の人間は生まれつき神様が存在すると信じている=先験的知識

 神様がないと考えるのは、会ったことがないとか科学教育を受けてそう思う

 右図で、尊仙の側は人間が頭で考え出したもの、神は原始信仰によるもの

 イスラム教やキリスト教では、神様は絶対的なもの、人間の及ばないもの

 仏教では神様(天)は人間の上、仏の下

 人間が修行して仏になったら、神様などは使い走りにできる

 

        神-廟

        仙-観    

        仏-寺

 

 漢字は一字が単語にあたるがホテル・旅館にあたる漢字がない

 二字の組み合わせで「飯店」「旅館」「客桟」などがある

 最初のホテルは「寺」と書いたが、最初に仏像を持ってきた旅館「白馬寺」

 から「寺」が現在の寺の意味に転じてしまった

 背中を意味した「八」が数字の八にとられ、かわりの「北」も方角の北にとら れ、「背」という字ができた

 

 

○西遊記 二十四回~二十六回

        「五荘観に行者人参果をぬすむ」          観は道教の寺

 五荘観 鎮元子=天仙  三蔵一行を歓迎   元始天尊の招きで留守にする

        日本で元始天尊を玉皇大帝を同じと誤解する人が多い

 

 元始天尊 宇宙の誕生と共にでてきた=尊

 玉皇大帝 原始信仰からでたもの-道教の最高神=神

 太上老君 老子=人仙

 張天師  実在した歴史上の人物=人仙

 

  中国では宗教の対立が少なく、お互いに尊重し会ってきた

 

 鎮元子は留守の間、弟子(仙童)に三蔵一行を歓待するように命じる

 五荘観の庭には人参果という実のなる木があり、           

 この果実を食べると、四万七千年も長生きできる

 孫悟空・八戒・沙悟浄の三人は、人参果を盗んで食べる

 盗んだのがばれると、孫悟空は木を切り倒し、四人で五荘観を逃げ出す

 鎮元子が帰ってきてこの有り様を知り、三蔵一行を追跡する

 孫悟空らは、これに反撃するが、馬ごと袖の中に絡めとられてしまう

 人参果の木を元に戻したら、許してくれることになり

 観音菩薩の甘露水の力を借り、木を生き返らせ、ようやく解放される

 

 右の挿話は、仏教を布教するにあたって、他の宗教を怒らせるな、

 からかったりして、無闇に事を構えるなと言っている

 

 鎮元子は、別名を与世同君という 

 道教の目的の一つ、元神を鎮める 識・神・気・精・力のうち神を鎮める

 感情や情動を落ち着け、淡々と静かな心を保つ=道教の精神面 静淡

 もう一つの目的は、肉体面で長寿を保つ事

 

         心-静淡 体-長寿

 

 大乗仏教では布教して人々を救わなければならないから、

 静淡=隠遁を好む道教を、利己主義として嗤う

 人参果の木を倒すということは、道教の「長生不老」を否定し軽蔑すること

 短い期間でも精一杯生きるのが大切であり、

 隠遁してなにもしないで長生きしてもしかたがない-仏教の考え

 

 「守屍鬼」-禅坊主が仙人を嘲笑する言葉。心ができていないで体ばかり

           丈夫なのは、生きた屍を守っている鬼(耽溺者)という意味

                                         「間違いだらけの漢文」より

 仏教が、道教の隠遁思想や長生不老をあざ笑い軽蔑する

 道教側が政治権力を動かして、仏教を弾圧させる

 

  道家四子    老子 楊子 列子 荘子

 

 道教の経典も素晴らしい内容を持っている

 三蔵=経典研究者は道家の経典を読んで、素晴らしい面を知っているから

        無闇に道教を軽蔑しない↓一緒に人参果を倒したりしない

 

 仏教の功法は道教よりはるかにレベルが高いから、馬鹿にしやすい

 つまり功法実践者=孫悟空は、そういう欠点をもちやすい

 戒律守持者は、道教の無軌道さを軽蔑する

 寺院経営者は、道観と寺院を較べて馬鹿にする

 

 中国で仏教を広めるのに、土着の道教を馬鹿にして事を構えれば反撃される 

 物理的(政治的)な力を較べたら、仏教は道教に全然適わない

 

 三武一宗の禍-歴史的に四回の大きな弾圧事件があった

                寺を焼かれ僧が殺された-道教との喧嘩の結果

 

  陶宏景      南北朝時代の梁の人、山中に隠遁していた=仙人=道教徒

  山中宰相     梁の武帝は国家の大事があるたびに訪問して意見を聞いた

 

 中国では、仏教が政治や国を動かしたのは、元代=蒙古族のときだけ

          道教は政府に食い込んで、国を動かした

 鎮元子の神通力-袖のなかに4人を馬ごととりこむ-全然適わない

 

   山本五十六-野球場が屋内にあるような(キングドーム?)国と戦って                   勝てるわけがない-日米開戦に反対

   石原慎太郎-NOといえる日本-身の程知らず

 

 中国では儒教、道教と争うな、欧米ではキリスト教と争うな

※「観音菩薩」の助けを求める-甘露水で人参果の木を生き返らせる

 他の宗教から攻撃されても「自在心」で相手を尊重しなさい ※観自在菩薩

 仏教はレベルが高いから、外道のなかには、あまりにも俗っぽい

 どうしようもない教義もあって、仏教徒にとって尊重できないものも多い

 いくら挑発するなとか、ばかにしてはいけないと言っても、

 心の中ではどうしてもばかにしてしまう  - こんなときは経典に帰る

 

 『阿含経』-ハイレベルのものは、俗っぽいものに支えられている

           日本の禅などは俗っぽいものに支えられていない

           どんなハイレベルのものも、日常的なもの

           生活思想に支えられていないものはダメ

 

 『阿含経』『法句経』など俗っぽい、ごく当たり前のことを説く経典

 空・識・禅・密教など人類最高の叡智もこういうものに支えられている

 「非世俗」ではなく、「超世俗」が求められる

 

 鈴木大拙 禅は《非理性》 理性ではわりきれないもの

  胡適が批判  《超理性》 理性を持った上で、合理主義を超える

 

 僧 南泉 弟子たちが猫について仏教を論じている

          間違った事を言ったら猫を殺す→本当に殺してしまう

          一番弟子の趙州にこの話をすると、わらじを脱いで頭にのせた

          ものの使い方が違う=猫は禅の教材でない=猫を殺したのは間違い

          米の動物愛護協会が批判-仏教の「殺生」にあたる

         鈴木大拙-南泉が正しい-猫を殺して弟子が悟れればいい=非理性    

胡適の批判-禅は非理性ではなく超理性が求められる

          悟りのためなら猫を殺してもいいとは言えない

          どうして南泉はそんなことをしたか? 

          張先生の説=アルツハイマーだった=案外「真諦」かも

 

           「雑阿含経」第二巻より

         如世人之所知     世の人の知る所の如く

         我亦如是説       我も亦この如く説く

         所以者何         ゆえんの者は何

         莫会我異於世人   われを世の人に於て異ならしめる莫かれ

 

    世の中の人が知っているとおり、わたしもそのように説きます

    私を世の中の人と違っていると見なしてはいけません

 

 世の中の人が気づかないことは言うが、特に異なることは言わない

 

註 漢訳「阿含経」には『長阿含経』『中阿含経』『雑阿含経』『増壹阿含経』  の四部があります。

 親孝行=俗っぽい道徳-暴走族でも知っているが、お釈迦様も勧めている

 

         如汝於父母       もし汝が父母に於て

         恭敬修供養       恭敬して供養を納めれば

         現世名称流       現世に名称が流れ

         命終生天上       命終われば天上に生まれる

 

 仏教の第一歩は世俗を離れてはいけない、ごく普通の人であるべき

 

 密教の功法 持戒=ひとつの事をまもる

 

        不暴 暴力は目的達成が不確実で効率が悪い方法-相手も暴力を使う

        不騙 嘘を一回つくと次々に嘘で補う事になる↓嘘でないもので騙す

        不盗 物だけでなく、権利、権益、チャンスなども含む

        不乱 秩序を乱さない-法律・規則や道徳を守る

        不貪 手に入り難いものを欲しがらない-手に入るもので我慢する

 

 暴力を使わない方法-相手に物を投げるより障害物にして逃げる

 嘘をつかないで騙す-美人=沢口靖子よりはおちる、

                   競技=カールルイスにはかなわない  など嘘ではない

 秩序-ある抵抗できない権力がそう決めたら、守るしかない

        大麻・覚醒剤よりも、酒=アルコールのほうがはるかに有害なもの

        酒は合法なのでなるべく無害なものがつくられている

        麻薬は非合法なので中毒になりやすくつくる-合法なら無害につくる

        これらは不合理ではあるが法律がそうなっているから守る

        高校生にTVゲームを禁止する-不合理でも破ると損をするから守る

 

 

この講義はDVDで受講が可能です。

張明澄師 南華密教講座 DVD 有空識密 智慧と覚悟




     南華密教講座 第五回  張 明澄 先生 

      平成七年三月五日 午後一時~五時 於:豊洲区民館

 今回から実学の話がはいります。

 南華密教の実学は、

 天=自然科学 中国とチベットの知恵を結集

 地=生命科学 生命はどうして損なわれるのか、どうして救えばいいのか?

        医学の理解

 人=人文科学 心理学と語学(=記号論、人が表現したいものが何か、表現し たくないものはどう現れているか、他人からどう見えるか?)

        名前-印鑑の図案=曼陀羅の矮小化-形の心理学(色彩なし)

 ※前回は、仏経の布教にあたり、道教など土着の宗教にちょっかいをだしてはいけない。

 チベット密教でも、ダライラマなど欧米社会でキリスト教と対立しないように 気を配っている。

◎西遊記 二十七回 「屍魔 三たび唐三蔵に戯れ 聖僧恨んで美猴王を追う」

 五荘観を離れた三蔵一行に、妖怪が目を着け、三蔵を食おうとする。

 妖怪は、美人や老婆・老人に化け、食べ物を持って三蔵を誘う。

 三蔵・八戒・和尚は見抜けないが、孫悟空はこれを見破り打ち殺すと、食べ物 は蛆虫に変わり、死体は白骨になってしまう。

 背骨に「白骨夫人」と書いてあり、これは行き倒れになった女性が白骨になり 妖怪にかわったもの。

 孫悟空が説明するが、八戒が三蔵に讒言したため、三蔵は殺生をしたとして、悟空を破門してしまう。

 西遊記に登場してくる妖怪は、すべて仏教修行上の障害になるものの比喩

 この「白骨夫人」は、修行者にとっての「死」を意味する。

 ただしここで言う死は一般的な死ではなく、避けられる死=殉教死のこと。

 殉教死とは、女のヒステリーのようなもの(白骨夫人)

 仏教は理性的で、霊魂も否定するから、死後のための殉教もありえない

 中国では仏教が弾圧されたが、逃げられる人は逃げて殉教死を免れ、法灯を 守ったたため、現在にまで仏教が伝えられている。

 信者を幸福にするのが宗教の役割であり、信者を死なせる宗教は間違い。

 中国では、殉教死はほとんど起こっていないが、日本では殉教死を美化する傾向があり、一向宗、キリシタンなどは多数の殉教死を出した。

 キリスト教では、偶像崇拝を禁じているのに、踏絵を踏めないために、大勢が殺されてしまった。ただの絵や板を踏む踏まないはたいした問題ではない。

 現代では宗教弾圧もなく、殉教ということは普通ありえないが、宗教のために自分や家族を生命の危険にさらしたり、社会的生命を絶たれる例は絶えない。

 輸血を拒否して我が子を死なせたり、信者の女優を街頭で絶叫させたり、霊感商法をさせたり、父親を誘拐させたりする宗教は良くない。

 桜田淳子のように、努力の末にやっと掴んだ女優生命を絶たせてしまう例。

 沢口靖子や斉藤由貴などは、特に芸能活動に支障がでていない

 タレントを生かすか殺すかを見ても、良い宗教か悪い宗教かの目安にはなる。

 西遊記によれば、三蔵も八戒も和尚も妖怪の正体を見破れず、孫悟空だけが 見破る。

 経典研究者、戒律守持者、寺院経営者は、殉教の誘惑に陥りやすい。

 中国南北朝時代の僧-国王が美女をいっしょに押し込んで、一夜をともにしなければ殺す-命令に従って生き長らえ、多くの経典を翻訳する。

 この程度の破戒よりは、仏教を後に伝えた功績のほうがはるかに大きい。

 戒律を守る人は、女性を抱く(破戒)より死を選びやすい。

 経典研究者は、美しい世界を守る-理想に燃えて殉教しやすい。

 寺院経営者は、寺と生命を共にしやすい。寺と一緒に焼かれる

 孫悟空に代表される功法修行者は、経典から美しい世界を与えられたのでも無いし、戒律を修行の道標にしている訳でもない。

 得られた成果は自分の努力で手に入れたものだから、宗教のために命を投げ出さない。できるだけ生き延びて貢献しようとする。

 殉教死は、宗教にとってなんのメリットもない。ただ一部の上層部にとっては都合の良い面もある。

 オウム真理教の信者-父親を拉致監禁-教団にとってマイナス。あくまでも宗教は人間のためにあるので、宗教のために人間があるのではない

 西遊記のなかには、独特の発明はない。それぞれにルーツがある。

   『法句経』  

  如蜂集華    蜂の花に集まるが如きは    

  不嬈色香    色と香りとを乱さず    

  但取味去    ただ味を取りゆき    

  仁入聚然    いつくしみの村に入るも然り

 花に集まる蜂が、花の色と香りを損なわずに蜜の味をとるように、人々に入り込む宗教も、そうでないといけません。従って、宗教のために人を死なせるなど、とんでもない。 

 註 「法句経」は原始仏典のなかのひとつで、「阿含経」と同じく三蔵のなかの「経蔵」に含まれ、釈迦や直弟子の教えを記したもの。

◎前回、功法の第一段階として「持戒」-やるべきでない事をやらない

 第二段階「持行」-やるべき事をやる

 清浄 美しく清らかな心を持つ事、やさしさやまごごろを持つ。

 知足 満足を知る。置かれた条件のなかで最善策を考える。

 力行 精一杯努力すること。混世魔王にならないようにする。

 念誦 経文などの大切な部分を暗記していつでも役立てるようにする。

 祷告 仏に祈る。

 以前に張先生が出前のバイクにぶつけられ、左手が腫れて何もできなかったが 困ったと言っても何にもならないので、平気な顔をしていた。

 悪い事ばかりでなく、ホテルなどでウエイトレスがコーヒーに砂糖を入れてくれるなど、良い事もあった。

 どうしようもなくて死ぬ場合でも、どうやって死んだらいいか、考えなければならない。 仏教は非常に理性的な宗教だから、祈る場合でも、「あなた(仏・釈迦)の間違いがあったら直させていただきます」という祈りも成り立つ。

  註「混成魔王」については第一回・二回ノート参照

 

◎西遊記 第二十八回~三十一回  「黒松林に三蔵魔に逢う」

 孫悟空を破門して三人になった一行が、黒松林と言うところにさしかかった。

 八戒と和尚が食べ物を捜している間に、三蔵が道に迷い、妖怪に捕われる。

 二人が三蔵を探すと「碗子山・波月洞」という館があり、三蔵を捕えたのは、 「黄袍怪」という妖怪とわかる。 八戒と和尚は黄袍怪と戦うが、勝負がつかない。  この妖怪は十三年前に「宝象国」という国の「百花羞」という姫をさらってきて妻にしていた。 この姫が三蔵に身の上話をし、父への手紙を託して、妖怪に三蔵を助けるように頼むと、妖怪は姫の言うことは何でも聞くので、三蔵を放してくれる。

 三蔵一行は宝象国へ到着し、国王に姫の手紙を見せると、何とか姫を助けられ ないかと三蔵に頼む。お調子者の八戒は、国王の頼みを引き受けて、和尚とともに波月洞に取って返すが、二人掛かりでも敵わず、和尚が妖怪に捕えられてしまう。怒った妖怪は、宝象国の王宮に出向き、三蔵を虎に変えてしまい、さらに大暴れする。  八戒は花果山の孫悟空に助けを求め、孫悟空は波月洞に駆けつける。和尚を助けだし、妖怪が宝象国から帰るところを打ち負かすと、妖怪は姿を消してしまう。

 悟空は天上界に登り、玉皇大帝に頼んで天上界から姿を消したものを調べてもらうと、二十八宿の「奎木狼」(奎星)がいなくなっているのがわかった。玉皇大帝の命令で、星官らが川に潜んでいた奎木狼を見つけだし捕まえる。孫悟空は姫を宝象国に連れ戻し、虎に変えられた三蔵を元の姿に戻す。

 奎木狼=紫微斗数の貪狼星のモデル  欲望や野心という修行上の障害を表わす

 宝象国=宝石でできた象だから、役にたたない飾り物の意味 欲望や野心に燃えていると、自分の勉強した仏法が飾り物になって 役に立たなくなってしまう

 碗子山=お碗をひっくり返した山-食いぶちまで失ってしまう

 波月洞-『指月録』=悟り 波が立っているから月がきれいに映らない 。悟りが得られない 黄袍郎=黄色い衣装を着る男-明代には皇帝以外は許されない服。思い上がった男の意味

 百花羞=恥ずかしい思いをする

 修行しているうちに、その成果が世の中に認められるのにつれて心の中に大きな欲望と野心とが生じ、結局仏教が役に立たない飾り物になる。食いぶちを失い、悟りから遠ざかり、思い上がりから破滅し、恥ずかしい思いをする、などのひどい挫折をする。この障害を乗り越えられるのは、功法修行者だけで、経典研究者、戒律遵守者寺院経営者などは、すべて失敗する。

 この誘惑に一番弱いのは三蔵で、虎(=権勢欲)にされてしまう。

 功法をしっかりやれば、欲望や野心を押さえることができる。

「悟空」がこの欲望に勝てる=空を悟れば良い  

 空を悟るには-「般若経」を読む↓「般若心経」を読めば良い    

〇般若心経の読み方  日本の解説書は役に立たない-特に「空」が解釈できない

 むしろ西洋のほうが、的を射たものがある。日本や中国のほうがダメ

 「悟り」-ユングの解釈=意識・無意識-フロイド心理学  

 表層意識と深層意識の一致            

 仏教は、東洋的というよりむしろ西洋的  日本で謂う悟り=憑依現象(秋山サトコ)

 スートラ=ヨコ糸    インドの正式な経典=「スートラ」横書き   

 タントラ=タテ糸    「密」=広くつなげたもの

 経=タテ糸   中国の正式な経典=「経」縦書き

 緯=ヨコ糸   「緯書」=横に広くつなげた学問

 インド・チベットでは、横書きが正式。中国は縦書きが正式。

 〇般若心経のうち、最も欲望を抑える目的に有効の部分 

    色不異空 色は空と異ならず  

    空不異色 空は色と異ならず  

    色即是空 色は即ちこれ空  

    空即是色 空は即ちこれ色  

    受想行色 じゅ・そう・こう・しき  

    亦復如是 またこれの如し

 これらの文句が非常に大切な部分だが、あまり日本では適切に訳されていない

 「空」=縁起-現代の言葉では「関係」という  

  関係 同時的相互関係・前後的因果関係  

 ※空間性と時間性という分け方に近いが、例えば「親子」という関係を考えた場合に、一緒に暮らしている親子という関係なら、同時的相互関係と言えますし、同居という空間的な関係とも言い換えることができますが、同居だけでは親子・夫婦などの区別がありませんから、空間性という言い方だけでは不十分となります。 また、かつて父親が母親を妊娠させた結果生じた親子という関係なら、前後的因果関係といえますし、時間的な関係と言い換えられないこともありません。    

  〇色不異空 空不異色  色即是空 空即是色

 物質的現象(形のあるものや感じ取れるもの)は、同時的相互関係や前後的因果関係である。

 同時的相互関係や前後的因果関係は、物質的現象と同じである。

 要するに 空=色 ということ   

  〇受・想・行・識  

 受=感受-「陽神」(丙)=中医学の用語  外から中へ情報を入れること。知覚による情報  

 想=表象-「陰神」(丁)入れた情報によってイメージが形成される  

 行=形成-「陽識」(甲)情報によってイメージが作られたあとどうしよう かという意志決定  

 識=意識-「陰識」(乙)思考・発言・行為の記録  

 「受」が同じであっても「識」によってイメージが違う。同じ芸術作品を見ても、見る人の素養によって印象が 全然違ったものになる。 同じイメージでも、その人が持っている記録によって意志決定が違う。

 受—┐

   ├ 想 ┐

 識—┘—―—┴— 行

 ※般若心経を読むにはあまり言葉を穿鑿しないで、すんなり読む

 色は空と同じで、空は色と同じです。色は空であり、空は色です。

 このことは受・想・行・色についても言えます

 すべて感覚で捉えられる存在や現象は、みな同時的相互関係、前後的因果関係によるものであり、実体のあるものではありません。

 そしてこれらの関係は感覚で捉えられる存在や現象を作り出します。

 だから、存在や現象は関係、関係とは存在や現象であるともいえます。

 従って、外からの情報の受け入れ、イメージの形成、意志決定、思考と行為の記録についても同じと言えます。

 あるものが何であるかは、絶対的なものではない。 同時にある周囲のものとの関係で決まるか、時間の前後で決まる。

 蒋介石の銅像-かつて台湾では、前を通るとき敬礼して通った 現在では撤去するようになった-前後的(時間的)因果関係

 ●糸川英夫の「空」論  『物質(色)と反物質を足し合わせると「空」になる』  物質と反物質を足し合わせた結果は必ず0になるから「空」=0という事に なる。  般若心経は『色=空』といっているから、この論では『物質=空=0』となってしまい、数学的に合わない。また仏教でいう「空」と老子の「無」が同じということになってしまう。 さらに『正即是負 負即是正』とも言っているが、さらに数学的に合わない。

○ボームという物理学者  同時的相互関係と前後的因果関係を「空」と呼ぶ

 ◎有→空→識 (認識論)  

 有-これが何であるかを認識する場合に、その存在位置によって分類する どういう条件で分類したときに、どの類にはいるのかという認識方法 中国思想は最後までここにとどまっている-漢方医学など  

 空-それはどういう関係でできあがったものであるか  

 識-物事が何であるかというのは、誰がどういう立場や考え方で見るかで 決まる   ニュートンまでの物理学は「空」の段階 今の西洋科学の考え方=還元主義  西洋のほうが「空」の理解が早い。ホーキングなど西洋科学が「識」に伸びてきた

 

 それぞれの元素の持つイメージは  

  水素なら、軽い=風船に使う、爆発  

  酸素なら、呼吸  

  窒素なら、肥料  

  塩素なら、毒ガス

 というように、全くイメージが異なるが、全く同じ電子と陽子の、組み合わせが違うだけで、このように全然違った元素ができてしまう

 さらに水素と酸素の組み合わせで、

   H2O = 水    H2O2 = 過酸化水素  

 のように全く違った性質の物質ができる。

 このように現代科学のなかには「空」の考え方が、「還元主義」という形で  すでに浸透している。

 そこで仏教の「空」の理解も、西洋のほうがよく理解している。

 ○般若心経の謂うところは、

  世の中のすべてのものは、実体のないものだから、

  たとえ手にいれても、持つ人によって関係が違ってしまう。

 他人にとって有用なものでも、自分にとっても有用とは限らない

 隣の奥さん-おしとやかに見える-今の夫と一緒にいるからかもしれない

 総理大臣-派閥・党派など、条件が悪ければやめたくなるだけ

 物事には実体がなく、世の中の感じ取れるものは、すべて関係によって決まる

 欲望や野心などは、手に入ったところで素晴らしいものとは限らない

※ただし「唯識」の段階になると、関係がどうなっているかも、見る側の認識によって決まるという事になるから、世の中がどうなっているかを知るというのもなかなかに難しい。

 

 

 

張明澄師 南華密教講座 DVD 有空識密 智慧と覚悟

 

   お申し込み先  日 本 員 林 学 会 代表 掛川掌瑛(東海金) 

            ☎Fax 0267-22-0001

    〒384-0801 長野県小諸市甲4655-15 中国占術研究所

    E-MAIL    showayweb〇msn.com 

    

ご利用可能なクレジットカード

 



スポンサーサイト

Comment

Leave a Reply





管理者にだけ表示を許可する